使い方・手入れ

海外出張や旅行にノートPCを持っていく前に。ホテルや空港のWi-Fiへの備えとVPNの選び方

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海外出張や旅行では、ホテルや空港のWi-FiでノートPCを使う場面が増えます。出発前に済ませておきたい準備と、現地でつなぐときの手順、VPNを選ぶときの見方をまとめました。

海外にノートPCを持っていくときに気をつけたいこと

出張や旅行先では、ホテルや空港、カフェのWi-Fiを使う場面が増えます。こうした誰でもつなげるWi-Fiには、暗号化されていないものや、本物そっくりの名前を付けた偽のアクセスポイントがまぎれていることがあります。総務省も、公衆Wi-Fiを使うときは、つなぐ先を確かめることや、重要な情報のやりとりに気をつけることを呼びかけています。

海外では案内の表示が読みにくかったり、急いでつないでしまったりと、国内より確かめにくい場面もあります。だからこそ、出発前に準備を済ませておき、現地では決めた手順でつなぐようにしておくと安心です。国内の外出先でのWi-Fiの注意点はカフェやホテルのWi-FiでノートPCを使う前にでまとめています。

出典:総務省「Wi-Fi利用者向け 簡易マニュアル」(2026年11月4日時点)

出発前にやっておく3つの準備

出発前に、更新・バックアップ・VPNの設定を済ませる。
出発前に、更新・バックアップ・VPNの設定を済ませる。

1. 更新を済ませる

Windows Update、ブラウザ、Officeの更新を出発前に終わらせておきます。現地の回線で大きな更新が始まると時間がかかり、通信量もかさみます。ウイルス対策が有効になっているかも、このときに確かめておきましょう。確認の手順は中古PCや新しいPCのウイルス対策で紹介しています。

2. バックアップを取る

移動中はPCの紛失や故障の心配が増えます。仕事の書類や写真は、クラウドや外付けのストレージにコピーしておきます。あわせて、PCにパスワードやPINでのサインインを設定し、画面ロックがかかるまでの時間を短くしておくと、置き忘れたときの被害を小さくできます。

3. VPNを日本にいるうちに設定する

VPNは、PCとVPNのサーバーのあいだの通信を暗号化してくれる仕組みです。公衆Wi-Fiの上でも、通信の中身を読み取られにくくなります。アプリの入手や設定、ログインは、落ち着いて作業できる日本にいるうちに済ませ、一度つながることまで試しておきます。現地で初めて設定しようとすると、慣れない回線で手間取りがちです。

海外で使うVPNの選び方

VPNは、サーバーの国、台数とOS、料金と試せる期間で選ぶ。
VPNは、サーバーの国、台数とOS、料金と試せる期間で選ぶ。
海外に持っていくPC用のVPNで見ておくこと
見るところ確かめたいこと
サーバーのある国行き先やその近くの国にサーバーがあるか。遠い国のサーバーを経由すると遅くなりやすい
台数とOSPCとスマホを同時につなぐか。使っているOSに対応しているか
料金と試せる期間毎月の料金と、無料や返金で試せる期間。出張の時期だけ使うかどうか

VPNを通すと、通信がサーバーを経由するぶん速度が落ちることがあります。大きなファイルを送る予定がある場合は、出発前に自宅や職場で速度を試しておくと安心です。

セカイVPNの特徴

選択肢の一つに、株式会社インターリンクが提供するセカイVPNがあります。公式サイトでは、海外出張や旅行でVPNを使いたい人や、公衆無線LANでのセキュリティを高めたい人に向けたサービスとして案内されています。

セカイVPNの主な内容(2026年11月4日に公式サイトで確認)
項目公式サイトの記載
料金月額1,100円(税込)、初期費用なし
無料体験サービス開始日から翌月末日まで(最大2か月)。期間中に退会すれば費用はかからない
サーバーのある国日本・アメリカ・ドイツ・台湾・韓国・フランス・イギリス・タイ・インドネシア・ベトナムの10か国
同時接続最大3台
データ転送量制限なし
対応OSWindows・macOS・iOS・Android・ChromeOS(AndroidとChromeOSはOS標準のVPN設定で接続)
接続方式PPTP・L2TP・OpenVPN・IKEv2・OpenConnect

アジアとヨーロッパ、アメリカにサーバーがあり、PCとスマホを合わせて3台までつなげます。無料体験の期間があるので、出張の前に申し込んで、手持ちのPCでつながり方や速度を確かめてから続けるかを決められます。無料体験でも、申し込みにはクレジットカード情報の入力などの利用者確認が必要です。

注意点として、公式サイトでは、接続中は一部のポートにアクセスできないと案内されています。メールソフトからの送信に使う25番・465番・587番や、Windowsのファイル共有に使う445番などが対象で、使うときはVPNを切断します。メールの受信や、GmailやYahoo!メールのようにブラウザで使うメールの送受信はできます。また、VPNのサーバーを経由するため、回線の混み具合によって速度が落ちる場合があります。電話でのサポートはなく、オンラインのサポートツールで解決する形です。

出典:インターリンク「セカイVPN」、インターリンク「セカイVPN 料金」、インターリンク「無料体験について」(2026年11月4日時点)

現地でWi-Fiにつなぐときの手順

現地では、正しいWi-Fiを選び、VPNをつないでから使う。
現地では、正しいWi-Fiを選び、VPNをつないでから使う。

ホテルや空港では、館内の案内やフロントで正しいネットワーク名を確かめてからつなぎます。似た名前のWi-Fiがいくつも出てきたら、案内にない名前は選びません。つないだら、メールやクラウド、会社のシステムを開く前にVPNをオンにし、アプリで接続済みになっていることを見てから作業を始めます。

使い終わったらVPNとWi-Fiを切り、そのWi-Fiへの自動接続をオフにしておきます。帰国後も同じ名前の偽のWi-Fiに自動でつながるのを防げます。

  • ネットワーク名は館内の案内で確かめる
  • VPNが接続済みになってから作業を始める
  • ログイン画面ではURLが正しいかを見る
  • 使い終わったらWi-Fiの自動接続を外す
  • PCを席に置いたまま離れない

まとめ

海外にノートPCを持っていくときは、出発前に更新・バックアップ・VPNの設定を済ませ、現地では正しいWi-Fiを選んでVPNをつないでから使う、の流れを決めておきます。VPNは、サーバーのある国、台数とOS、料金と試せる期間の3つで比べると選びやすくなります。無料で試せるサービスなら、出発の前に手持ちのPCで一度つないでおきましょう。